どんな図書であるのか?を簡単に把握していただくために、各書のまえがきやあとがきから一部を引用しています。「ガリシア度」と称して から まで、ガリシアオタとしての楽しめ度合いを勝手に数値化しました。ただし、星が少ないからと言って、私が購入を勧めていないという意味ではないです。紀行文として、スペインを知る本として楽しいものもたくさんあります。私の持っていない本は紹介のしようがないので、載っていません。いい本あったら紹介してください。
...「人情」という言葉がまだ日常のなかに息づいているこの国の人々と出合うことへの期待は、いつも私を新しい旅へと駆り立ててきた。この本は、そんな数々の出合いの旅から選んだ、七つの物語である...スペインの大地で人々は何を食べ、何を飲んで暮らしてきたのか。そしてこれから何を食べていこうとしているのか...
食をテーマに6つの地方(Castilla, Galicia, Extremadura, Cataluña, Andalucía, País Vasco)を回ります。ガリシアの章ではSantiagoでEmpanada(エンパナーダ:よく餃子だとかミートパイだとか言われる食べ物)を追いかけます。話に出てくるのは、有名なToñi Vicente, Vilas, Robertoです。Santiagoの隣の町の「Padrón」を有名しているPimientos de Padrónというピーマンのような、シシトウのような食べ物の話も出てきます。各章の扉ページにのみ白黒写真が出ていますが、もっともっと写真があるといいのにね。
...1929年、私はスペインの最北西、ガリシア地方のポルトガルの国境に近い海沿いの町、カンガス(Cangas)に生まれました...ここで私が幼いころ食べていた料理のいくつかを紹介しましょう。それでは ¡Vamos a cocinar! ...
ガリシア出身の神父さんのレシピだけあって、取り上げられているメニューにもガリシアらしいものがたくさんあり、挿絵もガリシアがらみです。また、実際に参照しながら作れるだけの材料表と手順が載っています。自分で作ってみるのも一興でしょう。日本ではなかなか手に入らない素材については、日本食材ででアレンジしてます。
...カミノ・デ・サンティアゴは、北スペインを東から西に横断するように延びている。いくつもの州をまたぐこの道はスペイン国内だけでも800キロに及び、そこには、中世以来受け継がれてきた文化遺産ばかりでなく、地方色あふれる食の楽しみもちりばめられているのだ...
フランス国境のRoncesvallesからSantiagoまでを、それぞれの地方の料理とともに、パラドールを中心とした宿泊施設や町のようすをを紹介してくれます。写真が多くてお勧めです。Santiagoでは、巡礼者の集まるバルとして"Gato Negro"が、お土産屋として"Ouricela", "Platería Alfonso Iglesias", "Puntillas"が、最後にParadorが紹介されています。Gato Negroは本当に美味しかったなぁ。食後にコーヒーを出すようなお店ではありませんが(実際におばちゃんに断られる。スペインでは珍しいと思いました)。また、この本を見て、"Pulpo a la feira"なのか、"Pulpo a la feria"なのかが一層混乱してきました。
...オリーブ油やにんにくといった日本では使いなれない材料が、とても身近に感じられること。魚介や米などが、意外な食べられ方をしていること...
約80種類のスペイン料理が、オールカラーで写真付きでレシピ付きで紹介されています。確かにBarのタパスで出てきそうなものが多いです。ガリシアの紹介としては「ムール貝のサラダソースがけ」「たこのガリシア風」「たこのぶつ切りサラダ」「帆立貝のコキール」「ガリシア地方のゆで魚」「ガリシアの肉パイ」が説明してあります。
...スペイン料理には、日本人の味覚にぴったり合った味がたくさんあります。ぜひ、あなたの家庭の食卓に再現してみてください...どうも本当のスペイン料理を紹介する書物が少なすぎるのではないかと思っていた。つまりいくらスペインで有名な料理でも、知らなければ食べることも作ることもできない...
東京・吉祥寺に「Dos Gatos」というレストランを開く高森シェフのスペイン料理本です。たくさんの料理がフルカラー写真・レシピ付きで載っています。「ガリシア・アストゥリアス地方」として、「サーモンのシードラ風味」「たこのガリシア風」「かきのフリット」「ほたて貝のガリシア風」「白いんげん豆とあさりのシチュー」「ガリシア風スープ」「豚肉のエンパナーダ」が紹介されています。
...スペイン暮らしを思い始めたのはいつごろだったであろうか。記憶の糸をたどっていくと、どうもそれは定年後の生き方を考え始めた五十歳前後のことのようである。そして昭和五十四年の初旅行を振り出しに、十回近いスペイン各地の旅を通して、やっとバルセローナの南西百キロのタラゴーナに白羽の矢を立てることができた...
既に絶版のようです。料理本に分類しましたが、紀行文というほうが正解でしょう。紹介する5つの地方の一つがガリシアです。トランスカンタブリコに乗った体験に加え、ガリシアの大きめの都市は一通り紹介があります。海沿い3県の海産物+オレンセのリベイロ・ワイン。蛇足ですが、砂田さんにとって、サンティアゴのパラドールは「料金の割りには部屋が狭く、ちょっと不満」だったそうです。
...スペイン料理は、素材のおいしさを壊さずに引き出す、シンプルでヘルシーな料理。ダイナミックに一気に作ってください...
2段上の本のビジュアル文庫として再編集、加筆したものだそうです。こちらでは「サーモンのシードラ風味」「たこのガリシア風」「白いんげんとあさりのシチュー」が紹介されています。レシピも写真も同じです。2段上は1,900円。こっちは800円。その辺が違い。
...アンダルシアからカタルーニャまで、スペインの地中海側をひたすら食べ歩き、僕の知らない料理にもいくつか出会うことができた。スペインの飾らない素朴な魅力は、料理にも息づいている。豊かな食材を活かす料理法、オリーブオイルを用い、あくまでもシンプルに、そしておおらかに作っている。人生を楽しむために生きているスペインの人々の考え方を見習い、料理を作ることにしよう。そしてもっとこの国を訪れよう...
ガリシアかすりません。そもそも地中海側から南部を巡る企画なので。スペイン料理レシピというよりは紀行文です。写真がほとんどなく、あっても白黒なところが残念。表紙の華やかさを裏切る地味さです。勿体無いなぁ。
...食は文化なり。パエーヤや、ガスパチョだけではありません。鱈や鱒、羊や茸、ハモンにチョリソ、香り高い野菜に豊富な米料理。そしてヴィーノ(ワイン)やシェリー。各地方の代表的料理を食べ歩き、めくるめく多彩さを誇るスペインの食文化を紹介します...。
ガリシア地方については、最後の章に「入れとかねえとカッコつかねえしな」って感じで文章3ページのみです。さらにその文章の中で著者は「まだ行っていないスペインのひとつに、北の海に面したガリシア地方がある。どういうところかわからないけれど」などと豪語しています。タコのことを中心に取り上げていますが、「相模湾の地タコはよく買う」とか「握り寿司の蛸も嫌いじゃない」とか「苦手なのは酢蛸だ」ってそんなの余計じゃない?結局ガリシアのタコのことを「茹でるだけなので、考えたら料理ともいえない」とバッサリ。"Gellego(a)"の表記も「ガエーゴ」だったり「ガレーガ」だったり。東さんダメ。退場。写真担当の菅原さんの囲み記事があるけど、そっちの方がいい。
...ピンチョスとは「スペインのおつまみ」一口サイズの愉快なフィンガーフード。「ピンチョス」。どこか人なつこく、楽しく弾む響きがキュートですよね。ピンチョス=pintxos(または、pinchos)、意味は、とがった針やようじのこと。もともとスペインでは、ようじでさしたり、とめたりしたおつまみを指しました。スペインのおつまみといえば、バル(バー&カフェ)に並んだタパスですが、じつはピンチョスもこの仲間...
ちっこい料理の写真集です。キレイですね。いかにもバルセロナな感じだね。